「気をつけてお帰り」
何年も前のことですが、わたしはそれまでの仕事で、ずたずたぼろぼろになっていました。とても前向いて仕事ができませんでした。そんな中、家庭訪問が一ヶ月にたった3件なんて月もあったりして、上司から「何してたの?」なんて言われて、自分でも何をしてたんだろ?と思ったりしたこともあります。そんなときに癒してくれたのは、クライエントのおばあちゃんだったり、おっちゃんだったりしました。家庭訪問を終えて帰るとき必ずといっていいほど、『気をつけてお帰りね』と言ってくれます。そう言ってもらえると、本当にその言葉に守られるような気がしました。何の因果かわからないけれど、病気だったり何かで、その人自身つらい状況なのに、他人のわたしの帰り道を心配してくれました。そんなこと言ってくれたって、 1円だっておばあちゃん達の生活保護費を増やしてあげられるわけでもありません。おばあちゃんだって、そんなこと期待していないと思います。損得を越えたものがそこにはあると思います。お金も人間の作ったものですが、『気をつけてお帰りね』というのも大事な人間の生活です。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)

最近のコメント